2011年5月5日木曜日

Google、正式にページ読み込み速度を検索結果に反映 - SEO への影響は?

米 Google が先週、正式に検索ランキングのシグナル(評価項目)の1つとして、ページ読み込み速度(Page Speed)を採用したことを発表した。この話題自体は、昨年後半に同社社員が検討している旨を明らかにしたことで注目されていたが、今回、現実のものとなった。本稿では、概要と SEO への影響について解説をする。

ページ読み込み速度とは、サーバ
ーへのリクエストに対する、レスポンス速度だ。Google の調査によると、ページ読み込み速度が速いサイトは全体的なユーザーエクスペリエンスが高まるだけでなく、オペレーティングコストの削減にもつながるという。つまり、ページ読み込みの速さがユーザーの価値になるのであれば、その価値を検索結果にも反映しよう - それが、ランキングアルゴリズムで採用さ リネ2 rmt
れた経緯だ。

ただし、Google が検索順位決定の際に参考とする200以上のシグナルの中で、今回のページ読み込み速度はほんの1つに過ぎず、ページの関連性においてそれほどのウエイトは置かれないという。すなわち、単純にページ読み込み速度が速くてもレリバンシーで劣るページが検索上位に出てくるということはない、ということだ。

また、4
月9日時点で google.com(米国サイト)の英語圏の Web サイトにおいてすでにページ読み込み速度を考慮した検索結果を提供しているが、全検索クエリの1%に満たないほどのサイトにしか影響がない、それほど影響範囲が極めて限定的なものになっている。「数週間前にすでに検索結果に反映済みである」(Matt Cutts 氏)にもかかわらず、ウェブマスターが騒いでいる
様子がないことを見ても、影響は極めて小さいものといえるだろう。

さて、ランキングアルゴリズムの1つとしてページ読み込み速度が考慮されるようになったことで、SEO に携わる人にとっては、実際どれほどの影響があるかに関心があるだろう。

現時点でページ読み込み速度の判定方法やそのデータの扱い方などが詳細になっていないことを踏ま
えても、Google エンジニアが説明するように、SEO への影響は小さいものと捉えて差し支えないだろう。ここに2つのページがあり、両者ともにキーワードとページの関連性がほぼ同じであれば、ページ読み込みが遅いページよりも速いページを検索上位に表示した方がいいという話は理に適っているというのは十分に理解できるし、同時に、その程度のものと考えられ
る。

先に述べたように、ページの読み込みが速くてもユーザーの求める答えが含まれていないコンテンツが上位に出ても仕方がないことを考えても、また、ページの読み込みというシグナル自体が関連性に関する情報を持たないことを考慮しても、ページ読み込みという評価指標にインパクトがある程度のウエイトが置かれるようになるとは考えられないから 信長 rmt
だ。

もっとも、SEO の基本原則である「シンプルに」を追求する上で、こうしたページ読み込みを考慮した最適化や修正は行っていくことに意味がある。たとえばソースコード上の無駄なコードの削除、JavaScript や CSS の外部ファイル化、快適さを損なう、読み込みが遅いブログパーツやディスプレイ広告などだ。

Google が提供する各プロダクトは ネクソンポイント RMT
読み込み速度について調整を行うというが、その他サードパーティーのプロダクトによっては、Google ウェブマスターツール上で確認できる「サイトパフォーマンス」の情報を参考にしながら、一時的に取り外すなどの検討が必要になるかもしれない。

筆者が確認したところでは、性能がそれほど高くないが激安のレンタルサーバーで公開している、PHP を多
用したサイトでは、Google から「遅い」と判定されている事例を確認できた。

Google ウェブマスターツールの Labs で提供される「サイトパフォーマンス」のコンソール画面では、現時点で Google が把握している速度に関する情報を参照できるので、まずはその情報を確認して、改善できる箇所があれば1つずつ取り組んでみてはいかがだろうか。読み込み速度
が速い、快適なサイトは、今回の話を抜きにしても、一般論として訪問者にとっても嬉しいことだからだ。

(執筆:株式会社アイレップ 取締役 SEM 総合研究所 所長 渡辺隆広)

記事提供:アイレップ

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引用元:RMT